新検見川不動産屋社長経験談、その6

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「毎度、有難う御座います。」

こんばんは、今日は暖かかったですね。
思いのほか、人出もあったような気がします。
コロナウィルスの影響は大丈夫でしょうか?

ここ千葉県も、明日25日には緊急事態宣言が解除される模様です。
まだまだ気を緩めず、不要・不急の外出自粛が必要なのではと思いますが
疲弊した経済も回していかなければ、生活が苦しさを増すばかりです。
と愚痴はこのぐらいにしておきます。


私は不動産の仕事に携わって、今年で32年目になりました。
バブル華やかなりし平成1年4月から不動産の仕事にどっぷり浸かっております。

不動産の仕事は、売却したり、購入したりする訳ですが、たいがいの人は一生に1度、不動産(家)を購入し、その家に住み続ける方がほとんどです。


しかし、中には買い替えをする方もいらっしゃいます。また、親から不動産を相続して、その不動産を売却し、新たに不動産を購入する方もいらっしゃいます。


1.昔(約20年ぐらい前)のことですが、あるお客様が親から相続した土地を売りたいとの相談があり、担当させて頂きました。この土地は、売出してから約1ヶ月ぐらいで、他社のお客様から購入申込みが入り、無事ご契約の運びとなりました。引き渡しまでも、約1ヶ月ぐらいですんなりと残金決済となり、売主様も大変喜んで頂きました。


2.それから、約5年後にそのお客様から、再度の売却相談がありました。今回は、兄弟で共有している土地を売りたいと考えているが、兄弟の仲が悪いとのことで、私にその難題を持ちかけて来たのでした。


その兄弟の方は、なかなか気難しいかたで当初はけんもほろろで、「土地を売るつもりはないよ!」と告げられました。


その後、何度も通いつめ、少しづつお互いのココロの距離を縮めて言ったのでした。
そして、3ヶ月ぐらいたち、ようやく「わかったよ。売ってもいいよ。あんたに任せるよ。」と言ってくれたのでした。

こちらの土地は、ある程度大きさのある土地でなかなか買い手がつきませんでした。約3ヶ月ぐらい経過したころ、事務所兼倉庫にしたいといったお客様が現れ、その後とんとん拍子に契約の運びとなったのでした。それも、現金で購入されたのです。お金持ちはいるものです。私もあやかりたいです。


3.この買主様にも、その後2箇所ある家のうちあまり利用していない家を売りたいとのことでお任せいただきました。そうです。わらしべ長者のようです?


今回の家は中古戸建ではありますが、注文建築で造りのしっかりした家で売り出し後、すぐに近所の方が見たいとのことで、すぐに「購入したい。」とあっさりと決まったのでした。

今回の買主様も買い替えで、戸建からの住み替えでした。またしても、現金で購入していただきました。「退職金がすッからかんだよ。」と笑っていました。そして、またしても自宅の売却をお任せいただきました。

4.今回の戸建はある会社の建売分譲でした。こちらのほうも、約1ヶ月で買い手がつきました。今回のお客様は30代の女性で家族で同居する為にと、住宅ローンを利用されました。
これで、都合4件の不動産の売買を仲介させて頂きました。
「毎度、有難う御座います。」良い仕事ができたかなと思います。


そして、最後に2番めの土地の裏側(北側)に住んでいるお客様から、売却の相談がありました。この土地の売買をしてから10年ぐらいが経過していたと思います。当時の店長と一緒に同行しました。外から見るに、南側に私が仲介した土地には大きな倉庫兼事務所が建っており、この家が平屋で日当たりが悪いのは明白でした。

時期は冬だったこともあり、家の中にはいると寒さを実感しました。40代ぐらいの男性が一人で住んでいるとのことでした。なんと家の中でもはく息が白く見えるのです。隣の土地を売ったのは私ですとは言えませんでした。そして、売主様はこの寒さのなか、暖房もつけていなかったのです。時間が経つにつれて、寒さが一層ましてきます。同行した店長も気のせいか震えているような感じでした。あまり、気乗りしないのが明らかにわかりました。
そんなわけで、早々に退散したのでした。

後日、この家は他社から安い価格で売りに出て、その後建売住宅になりました。その家の2階部分は日があたっている様子でした。


こんなふうに、不動産には不思議な縁があるものです。真面目に丁寧に仕事をしていれば、いつかきっと不動産の神様が見ていて、報われると信じています。こんな不動産屋がひとりぐらいいても、いいですよね?